2016年11月28日月曜日

ネメシス戦、ついに決着!?

今週のキン肉マン。

アロガント・スパークの秘密は概ね先週予想した通りだったけど、それより重要なのは、こうなる可能性を認識した上でネメシスがマッスル・スパークではなくアロガント・スパークを選んだことだろう。

技術的にはネメシスが、あの状況でマッスル・スパークを出せなかったことはあるまい。ただ、自分の中に他人のために使う力が芽生えたことで、タツノリに指摘された自分に欠落したものに気付き、この力をもって放つのが正義超人の真のマッスル・スパークだと分かってしまったからこそ、それができなかった頑なさ。バッファローマンに対して、悪魔でも正義でも何でもいいからガンマンに勝てと言った将軍様とは対照的に、ネメシスは完璧超人としての厳格さが仇となったわけだ。

もうひとつ重要なのは、アロガント・スパークの失敗はネメシスが未熟だったからであること。ネメシスほどの才能の持ち主がストイックに練習を重ねれば、シルバーマンと同等以上のアロガント・スパークの使い手になれる可能性は十分あるのではないか。ただ、そのためには、下等超人に敗れたら自害するという掟を破って生き続けなくてはならない。

ネメシスの性格なら自害を選んでしまいそうだけれど、真のマッスル・スパークを完璧に食らっては自害する力も残っていないだろうし、ピークア・ブーが介錯することもあるまい。そうなると、ネメシスを生かすか殺すかは超人閻魔の手に委ねられるわけだ。シルバーマンの面影を見出し、自分の後継者とまで見込んだ男を、超人閻魔は無慈悲に裁くことができるのだろうか? とは言え、ここでネメシスを許してしまったら、超人閻魔が自ら完璧の教えの不備を認めたことになってしまう。これは難しい選択だ。

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