2019年7月27日土曜日

高等教育の選択と集中

http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1409388.htmより

4-9.その他、対象学生等の認定に関する要件について
Q67 大学院生は新制度の支援対象になりますか。

A67 大学院生は対象になりません。(大学院への進学は18歳人口の5.5%に留まっており、短期大学や2年制の専門学校を卒業した者では20歳以上で就労し、一定の稼得能力がある者がいることを踏まえれば、こうした者とのバランスを考える必要があること等の理由から、このような取扱いをしているものです。)

ここのところが一部で急に盛り上がってるな。

気ままな独り身であり、いつかまた学生に戻るときには普通に蓄えを使えばいいだろうと思っていた自分としては、子供の教育費の問題なんて他人事のつもりでいた。ただ、自分が気にも留めていなかった間に、世の中が随分と変わっていたことに今更ながら気が付いた。

自分が学生だった頃と比較したら、学生の親世代の年収もガッツリ下がっているのだから、そりゃ確かに問題だわな。何が問題かって、鳶が鷹を生んでもポテンシャルをドブに捨てかねないこと。これはその鷹個人だけではなく、世の中全体にとっても損失なので、税金を投入してでも救う価値は大いにあるだろう。

その一方で、親が鳶であれ鷹であれ、猫に小判、鳶に高等教育だとも思う。これは、「お前に学位を与えたのはどこの阿呆だ?」と言いたくなるような名ばかり学士を派遣されている側の肌感覚。大衆受けと天下り先雇用維持を兼ねて、なんとなく横並びに大学全入にした方が易いのだろうけど、いわゆるFランク大学に税金を投入するのは費用対効果が悪い。ガンガン成長して税金も気前よく配分できた時代ならともかく、もう無駄金を使っている場合じゃない時代に、この選択は下策中の下策にしか見えない。

不遇だと言われている氷河期世代だけど、親世代はまだ稼げていて学費を払ってもらえたことに関しては、非常に恵まれていたと思う。修士課程まで親が学費を出してくれたからこそ、今の自分があるのは間違いない。

まあ、独り身とは言え子供がいてもおかしくない歳になってみると、たとえ我が子が鳶であっても高等教育を受けさせたい気持ちも、分からなくもないけどね。自分が受けさせてもらった教育が何よりの財産だと身をもって知っていれば、尚更。

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