2015年11月29日日曜日

死に場所を選ばせろ

http://jp.wsj.com/articles/JJ12181245881271454029719541251713533171026

これはどうなんだ? 一方で賃上げを働きかけながら、ただし医療関係は甘んじて減収を受け容れろってのは、医療と無関係なエンジニアから見ても、筋が通っていないように感じる。

もちろん、膨らむ医療費を抑制しなければならないのは分かる。ただ、それを一方的に病院に押し付けるのはおかしい。医療制度が持続できるように、患者と病院と国の負担率を見直すべきだろう。必要以上に病院に行く年寄りからはもっと金を取るべきだろうし、そんな年寄りによる医療費の無駄遣いを当て込んでいる病院も、真っ当な経営努力をすべきだろう。そして同時にガチガチの点数制度を緩和して、サービス業として工夫する余地をもっと病院に与えるべきだろう。

もちろん、与えられた裁量を生かせずに倒れる病院もあるだろうし、そもそも保険料として国から金を引っ張れなくなれば、病院の存続自体が無理ゲーな地域もあるだろう。が、むしろその痛みこそ、受け入れなければならないものだと思う。現状維持が不可能なのは分かっているのだから、現実逃避している間に全体が共倒れになるという最悪のシナリオを回避するためには、適切な取捨選択が不可避なのは自明だ。

残酷だけど、回復の見込みがない地方を安楽死させるには、病院を潰すのが最も効果的かもしれないと思ってしまった。

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