2012年12月30日日曜日

そんな円安で大丈夫か?

大丈夫だ、問題ない。…って、問題ないわけがなかろう。

世間(??)は円安で景気が回復するんじゃないかと浮かれているようだが、そんなに甘くはあるまい。輸出が軸である大企業にとって、円高が大きなマイナス要因の1つであったことは否定する気はない。が、それで万事解決だなんてあるはずもなく…。

結局、これでようやく給料が上がるだの戻るだのと思っている人は、果たしてどれだけいるのだろうか? そんな恵まれた人は少数派ではなかろうか。そして実際、一度買い叩かれた弱者の値段は、そう簡単に上げられまい。その一方で、円を売ると儲かるとなれば、市場は無慈悲に物価を引き上げるだろう。

さて、この分かりやすく生活が苦しくなりかねない問題。自民党としては当然、参議院選挙までは顕在化して欲しくないだろうが、この円安を見ると、残念ながら既に引き金は引かれてしまったように思われる。予想に反して給料が上がるとしても、それは物価に対してかなりの遅延があるだろう。要するに、スピード勝負で市場に対抗できなければならないのだ。

個人の懐に即効性がある策と言ったら、所得税減税くらいしかないんじゃないかなぁ。階段の1段目、2段目を下げるだけなら、金持ち優遇にもならないだろうし。

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