2012年7月21日土曜日

koboをざっと触ってみた感じ

何とかセットアップを終えて、ようやくkoboをいじり始めた。 しかしまあ、少なくとも現時点では、親兄弟には薦められないなぁ。

セットアップの文句は既に書いた通り。購入者の半分くらいは、まだこの壁を越えてないんじゃないのか? 届いたらすぐに使い始められたKindle3の偉大さを、こんなところで再認識してしまった。

ハードはまあ値段相応な感じ。キーボードが無い分Kindle3より背は低いけど、厚みは結構あるように感じる。 電源スイッチは固い。

UIはそのうち慣れるかもしれないけれど、反応は総じて鈍い。 これは決して表示デバイスの遅さのせいだけではなく、ソフトにも問題がありそう。 CPUが忙しそうなときは、タッチ操作が結構取りkoboこぼされる。

日本語入力に対応してくれるのは悪くないけど、全てのテキストボックスで、初期状態が日本語なのはどうかと思う。 常識的に考えて、無線LANのSSIDに日本語はあり得ないだろうよ。 いわゆる全角と半角の区別がつかない人は、ここでふるい落とされただろうなぁ。

外付けMicroSDHCの扱いは良い。 MacやPCに接続すると2つのマスストレージに見えるけれど、koboの端末からは1つ大きなライブラリに見える。 MicroSDHCの中身は、多階層ディレクトリも認識してくれる。
MicroSDHCに放り込んだコンテンツがkoboに認識されるタイミングには、ちょっと癖がある。 MicroSDHCの中身の変化は、即座に認識するわけではない。 今のところ、MacやPCからkoboをアンマウントしてUSBケーブルを外したときと、koboの電源を入れたときに

この画面が表示された後、追加したコンテンツが反映される。 この「コンテンツの処理」では結構がっつり中身を見ているようで、のべ数千ページの文字中心なEPUB文書を入れてみたところ、本気で全ページレイアウトしてみているのではないかと思うほど時間がかかった。 よりによってケーブルを外したとき、すなわち100%バッテリー駆動しているときにバッテリーを食いそうな処理が始まってしまうのは、ちょっとなぁ。

肝心なコンテンツの表示は、対応フォーマットが多いのは良いけれど、1つ1つを取って見ると手放しにはほめ難い。
売りであるEPUBは、正直言って重い。 ちょっとしたハンドブックレベルなら我慢できるけど、がっつり4桁ページクラスの文書だと実用に堪え難い。 MOBI版があるコンテンツならKindleで読みたいと思う。
PDF表示もKindleに軍配。 Kindleの自動的に余白をカットして表示してくれる機能のありがたみが分かった。 現状のkoboには、画面の一部が改ページでもリフレッシュされないバグもあるし。
HTML表示は、どの程度JavaScriptが使えるか実験中。 全く使えないわけではないけれど、自由自在というわけでもなさそう。 ここのところの評価は保留。

総じて、ソフトの作り込みがまだまだ足りない。 スリープ中に表示する本の表紙が、直前に開いていた本でないことがあるなんてバグは、すぐに見つかるだろうに。
電源がオン/オフ/スリープと3ステートを意識させる作りなのは、頻繁にコールドブートさせるためではないかと邪推したくなる。 Kindle3はオンとスリープだけでも極めて安定していて、ハードリセットなんてまず必要ないのに。

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