2020年4月1日水曜日

都市封鎖、いつやるの?

https://www.sankei.com/life/news/200331/lif2003310090-n1.html

今でしょ。…とは言えないよなぁ。

言うまでもなく、都市封鎖は経済の首を絞めることに他ならない。続ければ窒息死するのが目に見えている。だからこそ、出口戦略もなしに行き当たりばったりで切って良いカードではないのだ。

では、どうすれば感染者数を低位安定させられるか? それはもう、完治するまで感染者を隔離するしかないだろう。

この病、感染者1人あたり2〜3人に移しているらしい。高校レベルの数学をかじっていれば、この数字の恐ろしさは分かるだろう。放っておけば、指数関数的に感染者数が増大するのだ。まあ、人口以上に感染者は増えないので、いずれサチるだろうけど。

一方、感染者1人が減らすことができる感染者の数は、ただ1人だけ。感染者自身が治るか死ぬことでしか、感染者を減らすことはできないのだ。指数関数に立ち向かうには、あまりに心許ない。だからこそ、2〜3人という値を1人未満に抑える手段、すなわち隔離が必要になる。

…が、問題は誰を隔離するか、だ。もちろん感染者を隔離したいのだけれど、そもそも誰が感染者なのかろくに分かっていないのだ。だって、ろくに検査をしていないから。

都市封鎖の話に戻ると、また考えなしで適当に封鎖をはじめたとしよう。一時的には移す人数を1人未満に抑えられたとしても、封鎖を解いたらまた2〜3人に戻ってしまう。封鎖で被った経済的なダメージが癒える前に、再び指数関数の脅威に襲われることだろう。

感染者数∝検査数が激増しているアメリカは、今悲観されているより立ち直りが早いかもしれない。下手すると、半年後にはトランプが「日本のようにならなかったこと」を武器に大統領選を戦ってたりして。

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