2016年12月4日日曜日

イタリア国民投票

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016120401001460.html
http://mainichi.jp/articles/20161205/k00/00m/030/035000c
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM13H0K_T10C16A4EAF000/

イギリス、アメリカの次はイタリアか? …なんて煽られてるけど、ちょっと違う気がするんだが。

まず今回の国民投票は、直接的にEUに留まるか否かを決めたイギリスとは異なり、憲法改変の是非を問うものだ。そして、その改変内容はイタリア国政システムの簡素化を目指すものであり、直接EUとは関係ない。

今懸念されているのは

否決されたら憲法改変を目指す現首相が辞任する→総選挙になればポピュリストが勝利するかも→EU離脱か?
…という、傍から見ればかなり飛躍した話。100%楽観はできないにしても、現時点ではまだまだ静観でOKだと思うんだが。

そもそも今回の憲法改変は、いわゆるねじれ状態で政治が膠着するのを防ぐためとのこと。即断即決できないのを改善すると言えば聞こえはいいけど、ねじれることで稼げる時間が人々の頭を冷やすことだってあろう。むしろ可決されたら、一時の雰囲気に流されて拙速な決断をしてしまうリスクも増すわけで、長い目で見たら可決された方がポピュリストを利するかもしれない。

蛇足だけど、正しいかどうかなんて分からんし決める立場でもないので、憲法改正という言葉は避けた。国内法に関する報道もそうだけど、改正という言葉を軽々しく使いすぎ。

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