2016年9月23日金曜日

ネット広告も実はドンブリ?

http://jp.wsj.com/articles/SB10367111121010623688804582330932969800016

これ、そんなに騒ぎになってないみたいだけど、結構ヤバイやつなんじゃないのか?

適当極まるテレビの視聴率に対して、逐一カウントできるネット広告は効果がはっきり分かるのが売りだったはずなのだけれど、今回の件で大事なことを再認識させられただろう。そう、FacebookなりGoogleなり広告プラットフォームが出す数字の正当性も、テレビと同様に外部の人間は検証できないのだ。

数字を盛るなんてことは、古今東西いくらでも行われていることではある。昔のプロ野球の観客動員数なんて明らかに嘘だったし。観客数で言うと、多くのコンサートは未だに、そんなに客を入れたらステージを組めないだろう、というような数字を出してるし。広告に近い業界だと、新聞の発行部数なんて今更言うまでもなく、押し紙の嘘で塗り固められたものだ。だからネット広告も少しくらい(?)数字を盛ったっていいじゃないか。…とはならんわな。

ある意味では多大な嘘を織り込み済みのレガシーな広告メディアに対して、その点クリーンだと思われていたネット広告の信頼性に傷を付けたのだ。期せずして、ここ日本でもネット広告に対する電通の嘘がバレた(しかも広告主からの指摘で!!)ところだが、これらの傷のせいで広告単価が下がるようなことがあれば、現在主流である広告でマネタイズするビジネスモデルが揺るがされかねない。

まあ、これはちょっと心配しすぎかもしれないけど、広告なんて景気が悪くなると真っ先に削られやすい費目なのだから、削るきっかけを与えないよう注意するに越したことはない。…いや、むしろ新しいビジネスモデルが生まれるチャンスなのか? 広告に頼らないマイクロペイメントが流行るきっかけになったりして。

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