2012年9月9日日曜日

懲役5年の重みを、私は知らない

え〜と、別に裁判員に当選したわけではないのだけれど、あんまり他人事だと思っていてはマズいような気がしている。感情に任せてやれ厳罰化だのと叫ぶことを否定するわけではないが、冷静に考えると、少なくとも自分は実刑の重みを知らない。そんな自分が安直に尻馬に乗って刑の重い軽いをどうこう言うことは、行儀が悪いと思うのだ。

例えば懲役5年はどのくらい重いのか。知っているのは、最長5年間刑務所で過ごさなければならないと言うことくらいだ。単純に5年という時を奪う罰であれば、特にそれ以上のことはない。せいぜい5年という時の長さを、平均寿命とでも比べればよい。…が、そう簡単ではないことは誰でも分かるだろう。5年の刑期を終えれば100%みそぎはOKで、その後は何事も無かったかのように過ごせるなんて、まさかそんなことはあるまい。とは言え、前科者のレッテルを貼られた者がその後どうなるか、よくよく考えてみると、そもそも知らないのだ。

関係者に感情移入すれば、罪の重みは素人でも(正確さはともかく)測りやすいけれど、それに対応する罰の重みも分かっていないと、量刑の判断なんてできないよなぁ。犯罪白書でも読めばある程度分かるのだろうか?

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