2019年10月27日日曜日

ADHD

脱税者からADHDに話題が飛び火しているようだけど、結局のところ、民間企業はアウトプットで評価するしかないよなぁ。

頭を使ってナンボのエンジニアであれば、例えば体を使って物理的に物を運ぶ能力が欠落していたとしても、成果を出す妨げにはなるまい。頭が切れて成果を出せる障害者と、論理的思考能力がない脳筋健常者がいたら、欲しいのは間違いなく前者だ。そして障害の有無に関係なく、優れた成果には、それに見合った報酬が伴うべきだろう。

件のADHDにしても、薬なり何なりでリカバーすることで1人前の成果を出せるなら1人前の報酬を払い、半人前の成果しか出せないなら報酬も半人前相応にする。それが健全な雇用状態だろう。障害とみなされるほどではないにしても、誰にだって大なり小なり苦手なことはあるわけで。そんな中で多くの人たちは、できるだけ得意なことを活かし、苦手なことを求められない仕事をしようとしているのだ。

…もっとも、そんな理想と現実の間にはまだまだ乖離があるのも確かなこと。障害の有無に関わらず、適材適所を徹底できた企業が利益を上げて生き残り、できなかった企業が退場すると言えるほど、市場の調整力は万能ではあるまい。だからこそ障害者の雇用義務という形で、レギュレーションを調整しているの最中なのだろう。

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