2017年3月8日水曜日

クロネコ値上げ

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201703/CK2017030802000113.html
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030700291

最近のクロネコの末端疲弊アピールがこの値上げの布石だったとすると、そもそも誰が打った布石だったのだろうか?

もちろんクロネコ自身、可能なら値上げしたいとは思っていただろう。が、マスメディアを動かして世論を誘導するほどの力がヤマト運輸にあるとは、ちょっと考え難い。宅配業界全体のコストを上げると短期的に特をする誰かが裏で糸を引いているのではないかと、勘ぐりたくなってしまう。例えば日本郵政の株主とか…。

それはさておき、値上げ自体はまあ、仕方のないことではあるのだろう。現実問題として、残業代を踏み倒してもなお、利益率の低下に苦しんでいるわけだし。末端のドライバーだけに過度な負担を強いている状態なんて、長続きするものではあるまい。荷物の送り手も受け手も運送会社の事務方も、程々に負担を分かち合う妥協点を真面目に探す時が来たのだろう。

で、今回の値上げに関しては、結果的にAmazonを利することになりそうな気がする。他店との競争上、多くのネットショップは急に送料を有料にすることはできまい。おそらく、送料無料になる買い物金額の閾値を上げるのだろう。多くの買い物客は利便性の低下を渋々受け入れるのだろうけど、金を払ってでも利便性を望む買い物客の行き着く先は…。そう、Amazon Primeだ。Amazon Primeの強力な囲い込み効果は既に数字が示しているし、自分も身をもって体感している。

しかしまあ、指定された物を指定された時間に指定された場所に運ぶだけでは、最適化の余地はかなり限られると思うのだよ。それこそ、Amazonで注文した商品がメーカーの工場から買い物客に直接配送されるくらいの物流改革を企てないと。例えば、いつもの延期がなければ今年中のはずのDQ11の発売週は、日本中で百万くらいの同じ商品の注文が発生するだろう。乗り越え難い大人の事情は多々あるだろうけど、本気で最適化すれば相当な省力化を見込めそうなもんだが。

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