2024年7月7日日曜日

少年秘密倶楽部[壱]〜箱庭の自由〜

少年秘密倶楽部[壱]〜箱庭の自由〜を観劇してきた。全公演を無事終えたので、以下ネタバレは気にしない

どう考えても前回の続きだろうから、昨晩DVDで復習してから見に行ったのだけど、再演で零の話が少し変わったようだ。ネタ元のアイドルグループのメンバーが変わったから、再演でそれに合わせたのだろう。…と言うか、そのための再演だったのかな。

まあ、若干知らないメンバーがいても大筋は変わっていないようで。前作のラストで結成された少年秘密倶楽部が、今作ではコドモ救出活動をしているところから始まる。しかし、助けたコドモはリノンという中毒性の強い薬物に蝕まれていて、幻覚を見ながら間もなく落命。そこで、大元のリノン製造源から叩こうというのが、今作のミッションとなる。

前作と大きく異なる点はアクション。前作ではオトナがコドモに一方的に力を振るうシーンしかなかったけど、今作では武器を持った者同士の殺陣シーンが非常に多い。

では、その分ストーリーが希薄になったかと言うとそんなことはない。前作という土台があるのに加えて、記憶消去と成長抑止薬の設定が非常に上手く機能している。記憶喪失ネタは単独ではよくあるけれど、そこに時間軸を狂わせる成長抑止薬が加わることで、すれ違いのシチュエーションを矛盾なく作り出すことに成功している。守るつもりだった妹が目の前で息絶えようとしていることにも気づかないガベラと、最期に兄に気づくカルミアとか、切なすぎるだろうよ。

ショービとランジアのすれ違いが回収されなかったのは、続編へのお楽しみってことかな。今作でもハイド様の支配から逃れられなかったランジアは、ハイド様とショービとの間で悩み苦しむのだろう。前作ではただのワガママ娘だったのが、実に面白いポジションについたものだ。

そんなこんなを最後の最後に一気に持っていったのが、ウ、ウツギ!? 少年秘密倶楽部という組織を根底から揺るがしかねないサプライズをどう受け取る? ハイド様もグル? もう少し追加で金を落とすから、弐をやらないとかやめてくれよ。そして我が推しの出演を。

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