2024年3月24日日曜日

バンブー・サマー2024

バンブー・サマー2024の3/24マチネ(竹チーム)を観劇してきた。

全校生徒が男5人しかいない廃校間近の田舎の高校に、女子高生かぐやが転入してきて波乱を巻き起こす、竹取物語をモチーフにした9割方コメディ。月から来たかぐやには感情がないのだけれど…。

まずはネタバレにならない範囲の感想。男ばかりの環境に急に可愛い子が来れば、そりゃ色めき立つわな。今や絶滅危惧種である男子校出身者としては、非常によく分かるw 雨谷先生はもちろん、何なら用務員の宮迫さんだって、ちょっと異性として見られても全く不思議ではない。あの雰囲気作りには男子校出身者が絡んでいるのではないかと思う。

以下はネタバレ注意

月人にとって地球は流刑地だったわけだけど、月に戻れる条件も明かされぬまま地球に送られるのは不安。…と思うのは感情があってこそか。そんな月に戻れる条件というのが、感情を手に入れた上で地球に留まりたいと思うこと。つまりは地球の人々との別離が罰だったというわけだ。

地球での思い出があれば別れの苦しさも耐えられると言ったかぐやに対して、そんな「不浄な」記憶は消去という仕打ちは、そもそも罰なのだから仕方ないと納得しようと思ったけど、半分は温情だったのではないかと考え直した。自分だけが感情を持っている状態と感情を湧き起こすモノがない月の環境で、尽きない命を永遠に続けるなんて罰として重すぎるだろう。だから、そんな感情を元から断つことで、ようやく罰も終わりになるのだと。もう半分は単純に、秘密の罰の内容が漏れないようにするためだろうけど。

無表情からのギャップもあっただろうけど、感情を得た終盤のかぐやの可愛さは際立っていたなぁ。だからこそ、記憶を消されて無表情に戻ってしまうところが尚更、哀しかった。

あと、「開場中は舞台撮影OK、本番中はNG」という黒板の文字を、開演直前に忠野先生がクネクネしながら消していったのは、月人に乗っ取られる前の姿を見せていたのか。

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