大阪公演の千秋楽配信を滑り込みでリモート観劇した。
アーカイブ配信も含めて全公演終了したので、もうネタバレは気にしない。
ざっくり説明すると、独身貴族の主人公・桑田が老後を心配して婚活を始めたところ、AI搭載のアンドロイド・マリモがパートナーになる話。
この桑田がかなりのクズ野郎で、あまりにマリモをぞんざいに扱うものだから、一度はその関係が破綻する。正直、そこまでの桑田に弁護の余地は全くないのだけれど、同じく独身貴族をやっている自分の中にも、桑田と同じクズ要素が確実に潜んでいることが実感できてしまうところが、何とも言えず「うわぁ」となってしまう。利己的なところも含めて自分なのだと開き直り、自分の力で制御できる世界を好む。勝手に趣味の漫画コレクションを触られて怒るところとか、共感できてしまうんだよなぁ。
そんな桑田に感情移入できてしまうからこそかもしれないけど、悪人とは言え桑田を弄ぶOL達も十分に悪く見えた。推しが演じていなかったら、お前らも相応の報いを受けろと思ったに違いないw
話の落とし所はどうするのかと思ったけど、アンドロイドのマリモと結ばれてハッピーエンドは意外だった。クズ野郎だった桑田が利他的になれる相手に出会えたことが重要なのであって、人であるかどうかなんて些細な問題だったわけか。