四半期ではゲームの特需があったけど、通年ではイメージセンサーが足を引っ張りそう、か。
まあ、不景気なのは誰の目にも明らか。今年の頭あたりまではまだ、長らく続いたアメリカの好景気の終わりが見えてきて、いかにソフトランディングするかを注視していた気がするけど、COVID-19で世界中が明確に墜落してしまったからなぁ。ダメージを受けたのは別に、イメージセンサーに限った話ではない。
イメージセンサー特有の「問題」は、2眼3眼の高級スマートフォンが何を写していたか、だろう。リッチなカメラで盛った絵の需要は、SNSで見栄を張る競争がエスカレートし続けてくれないと、伸びてくれまい。しかし現実は、多くの人々が隠し切れないほど明確に貧しくなった。ともすると、虚飾で見栄を張っても仕方ないと悟ってしまえるくらい。
また技術的な面では、古いカメラでもポストプロセスでいい感じの絵を作れることを、新しいiPhone SEが示してしまった。今までイメージセンサーの差別化要因だった絵作りの仕事が、電話機のSoCに奪われているようにも見える。
短期的には前者の景気のダメージの方が大きいけど、長期的には後者の技術の発展の方が効いてくるかもしれない。間違って、独りよがりな付加価値なんぞ付けようものなら、安くて余計なことをしない他社センサーに食われたりして。
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