遅ればせながら、王様戦隊キングオージャーを最終回まで見届けた。ありがとうAmazon Prime Video。
今作はストーリーの二転三転四転っぷりが凄かった。2000年ぶりにバグナラクの侵攻を受けた人間達の5王国が手を組んで対抗するかと思いきや、この機に乗じてシュゴッダム国王ラクレスが他の4王国を服従させようと企てる。それを阻止せんと、訳あって市政の民として暮らしていたラクレスの弟ギラが玉座を奪い、改めて5王国がバグナラクと対峙する。
…かと思いきや、人間とバグナラクのハーフであるジェラミーが追加戦士として登場。ジェラミーが治めることとなったバグナラクが人間と和解するというまさかのハッピーエンド。
…かと思いきや、真の黒幕ダグデドが登場し、圧倒的な力で地球を支配。人間とバグナラクは争うよう仕向けられ、弄ばれていたことも判明。そして、ダグデドの配下として再登場したラクレスは玉座を奪還。
…かと思いきや、ラクレスがダグデドに反旗を翻す。実はシュゴッダムという国自体が2000年間ダグデドの傀儡であり、ラクレスの悪政も全て打倒ダグデドのためだったことが判明。最後は地球の民が一丸となってダグデドを倒し、今度こそ本当にハッピーエンド。
…と、覚えているだけでもこんなジェットコースター。これは全て当初の計画通りに進めた話だったのか、それとも走りながら考えた話だったのか。どちらにせよ凄い。
もう1つ、忘れてはならないのはCG。第1話から舞台はフルCGで描かれた世界で、こんなの1年続けられるのか? いや、無理だろう。…と思いきや、それで1年間走り切った。この作品に限っては、「いつものSSA」を見た記憶がほとんどない。今作はスーパー戦隊の撮影技術的な特異点としても、語り継がれるかもしれない。
個人的にはカグラギが良かったかな。完全な蝙蝠キャラとして登場したのに、途中で改心するわけでもなく、実は最初からしっかり芯が通っていたところがカッコ良かった。いつしか信頼を得てからも、変わることなく飄々としているところも。
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