舞台「尼崎ストロベリー2024」の3/2公演を観劇してきた。
昨年の初演を観劇し、その後原作も読んでの再演。結末はよく知っているのだけれど、分かっていてもオカンとの別れは辛く悲しい。誰が悪いわけでもなく、誰かを責めて解決するものでもなく、ただただどうにもできない無力感は、17歳が受け止めるには大きすぎるだろう。
個人的には40を過ぎてからそれを経験したのだけれど、十分大人になってからでも辛かった。大人は大人でなまじできることが増えた分だけ、後から答えのないたらればを繰り返したりしてしまうのだが。
オカンはオカンで思うようにしてやれなかったことを悔いていたのかも知れないけど、楽しい思い出を残してやっただけで十分だったのではなかろうか。歳を取って思うのは、墓場まで持って行ける財産は結局のところ、思い出だけなのではないか、と。
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