不定期シュークリームレビュー。今回はピエール・エルメ・パリ 青山のシュー モガドール。税込756円。
皮は見ての通り鮮やかな黄色だけど、それ以上に特筆すべきはその味で、果物らしい酸味がほのかに効いている。馴染みのある柑橘系とは違うこの酸味がパッションフルーツとやらなのか。歯触りは、クッキー由来の硬めの食感にプチプチした食感も混じっている。パッションフルーツの種なのだろう。なお、PHのロゴが印字されている丸い飾りは厚紙なので食べられないけど、この飾り、ただ乗っけているだけでなく、少し飴っぽくした砂糖で固定してある。
クリームは大別して2層。皮の開腹部から眼に見える上層と、その下に埋もれている層。
まず、上層を飾っている黒い立方体のクッキーのようなものは、普通にチョコ味なのかと思いきや、意外にも皮と同様にパッションフルーツが効いている。この飾りはクランブルと言うそうな。食感は見た目通りクッキーに近い。このクランブルとやらは単なる見た目の賑やかしではなく、上層のクリームの中にまで入っていた。
上層のクリームは、今度こそ普通のチョコ味かと思いきや、チョコだけれどチョコだけでもなし。ここにもパッションフルーツの爽やかな酸味が効いている。なお、これだけこんもり盛っても形崩れしない見た目から察せる通り、上層のクリームは硬め。
そんな上層のクリームだけを食べた時点で、流石700円(税抜き)だと感心していたのだけれど、下層がまた凄かった。硬い上層とは対照的に、下半分の皮という器に納まっている下層のクリームは、一転してとってもジューシー。これはクリームと言うか、感覚的には半分フルーツ。パイナップルがゴロッと入っている。
もはや笑ってしまうくらい美味しい。食べる前は、高い値段の半分くらいは煌びやかな店舗代かと思ってたけど、実際に食べてみたらむしろリーズナブル。2022年のベストシュークリームが早くも決まったかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿