珍しく、直接否定してきたな。
まず、部品コストが$10しか上がらないってことはないだろう。枯れに枯れて調達が容易な液晶と、ともするとSamsungの言い値で買うことになりかねないOLED。しかも、面積だけならiPhone 12 Pro Maxよりも広いのだから、そんな安いとは考え難い。
ただ、もしも部品コストがそこまで上がないことも、収益性にも寄与しないことも正しかったなら…。卸値を下げるというカードが残っているではないか。
この資料の50ページより、Switchではパッケージ版とダウンロード版を併売しているタイトルだと、両者の比率はもはやイーブンらしいけど、これは小売店の商機を奪っているとも言えるわけで。利益率が低くて物理的に嵩張る本体しか売れなくなったら、小売店は周辺機器くらいでしか稼げなくなる。旨味がなくなれば、そもそも取り扱わないという選択肢も視野に入ってくるだろう。小売との良好な関係を維持するためにも、小売の利幅を上げるという選択肢もないことはないと思う。
しかしまあ、OLED採用だけは解せないんだよなぁ。単純に画面を大きくしたモデルを作りたかっただけなら、液晶のままで十分と言うか、それこそ液晶のままの方が収益性も上がったことだろう。それでもあえてOLEDを採用したのは、Samsungの8nmプロセスに関して便宜を図ってもらうためじゃないかとか、裏を勘ぐりたくなる気持ちはよく分かる。
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