2017年2月8日水曜日

無題

そんなに広い世界を生きてきたわけではないけど、それでも年齢相応に酸いも甘いも噛み分けてきたつもりではいた。が、自分よりずっと若い子が先に逝く辛さを知らなかったことに気付かされた。

歳を重ねれば重ねるほど、応援している若い子より自分の方が先に逝く可能性は高まるわけで、順番が逆転してしまうようなレアケースは、どうしても考えから抜けてしまいがちになる。いや、そんな最悪の状況は考えたくもないから、たとえ頭の中をよぎったとしても、意識的にかき消しているのか。歳とともに大抵のことはスルーできるようになってきたけど、この1点に関しては今後も耐性が下がり続けるのだろうか。

何度か見たことがある程度の自分ですら辛いのだから、より深く応援してきた人、より近くにいた人の辛さは、想像しただけでも胸が張り裂けそうになる。いや、そんな人たちの実際の辛さは、自分ごときの想像なんて遠く及ばないものかもしれない。

何もできない自分は無力だ。

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