あの震災から、もう5年も経ったのか。
この1年間を振り返ってみたところ、正直言ってほとんど震災のことを思い返していなかったことに気がついた。東北ほどではないけれど、あのとき関東に住んでいた人間なら、多少なりとも苦しい思い、怖い思いをしただろうし、自分もその例外ではない。が、今の自分はすっかりその傷が癒えている。
もちろん、近しい命や大きな資産を失った人たちの中には、まだまだ苦しんでいる人も多いだろう。大きな傷が癒え難いのはある意味自然なことではあるのだけれど、実は多大な被害が発生した5年前よりも今現在の方が、時間に解決してもらえた人とそうでない人との間の震災格差は広がっているのではないだろうか。
被災直後は当然辛かっただろうけど、5年経って周りがどうにか立ち直っている中、自分だけが精神的に、経済的に立ち直れなかったとしたら。直接の被害に加えて取り残された感にも苛まれるなんて、ちょっと想像しただけでも辛い。
5年で足りなければ、10年、20年かけて癒すしかないのだろうか。金銭面では支援できても、精神面ではあまりに何もできない。
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