アイディール・セミナーを観劇してきた。全公演終了したので、以下ネタバレは気にしない。
朗読劇とストレートな演劇を組み合わせた、珍しいスタイルの作品。ステージは手前にスタンドマイクを並べた朗読エリアがあり、体を使った演技は一段高いステージ後方エリアで行われる。そしてこの2つのエリアは、それぞれ人間とアイディール(後述)の世界でもある。後方エリアはセリフもあれば殺陣もあるので、朗読劇だからと省力化できているわけではない。
アイディールというのは、身も蓋もない言い方をするとジョジョのスタンド。まあ、パラダイス・クイーンとかビューティー・ロケッツとか、ネーミングからしてジョジョのパロディなのは間違いなかろう。ただ、本体が死んでもアイディールは残る点に関しては、スタンドと異なる。
さて、そんな世界観での話だけど、主人公である桃瀬しずかがあまりに不憫すぎるだろう。アイディール・セミナーに姉を奪われ、両親を殺され。って、両親を殺したのはセミナーではなくジンだけどな。そのジンもしずかを助けて最期を迎え、許せないけど恨みのぶつけようもない状態となり…。ヨシザワは戦力万端な一方、しずかのみ辛うじて逃げ出せたところで終幕って、ほぼほぼ救いようの無いバッドエンドじゃないか。
続編あるよな? でないと、このままではあまりにスッキリしない。…と思っていたら、続きは来年4月だそうな。土日が春一と丸かぶりだなぁ。悪人だらけの作中で唯一の善人だった鷹城&ロケッツは最期を描かれていないので、ぜひ再登場を。
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