2024年2月27日火曜日

不幸の最小化

https://mainichi.jp/articles/20240227/k00/00m/040/048000c

どんな推計だよ?

この手の人口・出生に関わる推計は、現実的な予測を表に出してはいけない圧力があるとしか思えないほど、楽観的な予測しか見ない気がするんだが。そして案の定、大きく乖離した結果が出てくるのも毎度のこと。まず現実の直視すらできない連中に、問題の解決なんてできるはずがなかろう。

もっとも、直視した「だけ」で解決できるほど簡単な問題ではないのだけれど。

一夫一妻制を維持する限り、1組が2人産んでようやくトントンなことくらい小学生でも分かる。それでも右肩下がりに出生数が減り続けているのは、そんなこと承知の上で子を作らない人が多数派だからに他ならない。子育てが完全に苦役になったこの社会で、わざわざ自分が割を食ってまで2人3人と子を作り、そこまでして維持存続する価値をこの社会から見出せないのだろう。価値のないもののために尽力する気なんて起きるはずがない。

だからまあ、子々孫々まで残したいと思ってもらえる社会にするのが正攻法ではあるのだけれど、残念ながらそうならない確信がある。何せ、為政者が真逆の社会を目指しているのだからな。

…となると、一夫一妻制の縛りと不倫という概念を取り除いて、一部の恵まれた人に罪悪感なくバカスカ産んでもらえばいいのか? いや、それも正直無理だと思う。マイナンバーとか消えた年金とか現行のシステムでも十分すぎるほどグダグダなのに、多夫多妻制に適用できるようルールを的確に拡張して適切に運用するなんて、全くもって出来る気がしない。

何とかする鍵は、良い意味でいい加減なこの国の宗教観ではなかろうか。どこぞの神様に縛られることない、生命倫理なんぞぶっちぎった技術開発。人を工場で生産するくらいのことをしないと、どうにもならない気がする。

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