映画ファンファーレを見てきた。
ざっくり言うと、セカンドキャリアで苦戦中の元アイドル・万理花と玲が、もうすぐ卒業する後輩アイドル・由奈の花道を作りながら、悩み苦しみ、少し救われる話。
元アイドルというのは、非常に強力な呪縛だ。自己アピールを求められ続ければ自意識も過剰になるだろうし、他人からも元アイドルとして見られる。そう見られているとも思ってしまう。
特に苦しそうに見えたのは万理花。由奈には「収まるところに収まる」と言いながらも、収まったつもりの場所からこぼれ落ち、自信を砕かれれば、そりゃ自暴自棄にもなるわな。そんな万理花も、結成時は最年少だったであろう由奈が若手を引っ張るポジションで奮闘するのを見て、立ち直るわけだが。
劇中の由奈は卒業の理由を語らなかったけど、アイドルとは人生とまで言った由奈が卒業を決意したのも、若い後輩たちの成長を見て、もう後を託せると感じたからなのかも。だとしたら、10年前に夢見た大舞台には届かなかったけれど、満足するまで十分にやり切った幸せな卒業だったのかもしれない。
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