2020年9月19日土曜日

イベント制限緩和

https://mainichi.jp/articles/20200918/k00/00m/040/207000c

これは前進なのか? それとも後退なのか?

新しい基準が妥当なのかどうかは分からない。…と言うか、正確なところは誰も分からないだろうから、11月末までとは言わず、随時変更していくしかないだろう。

気になるのは、声の有無で制限がガラリと変わる、5,000人以下のホールイベント。人数半分でも声を出して盛り上がるか、それとも声出しを禁止する代わりに客席を100%埋めるか。興行主がどちらか選べると言うか、選ばなければいけないわけだ。

現実的に算盤を弾けば、おそらく大多数の興行主は、従来の騒ぎ方を捨ててでも後者を選ぶことだろう。しかし、悩ましいのは歓声が想定される例として挙げられている「ロックコンサート」。ロックというジャンルを名指しするのは酷だろうよ。周りのスタッフを含む自分達の生活のためには、当然100%の客を入れたい。しかし、そのためにはロックの看板を外さなければならない。ファンの人達は、一時的にロックでなくなったとしても、決して責めないで欲しい。

そして何より素直に喜べないのは、今の状況は決して、我々が英知を結集して勝ち取ったものではないこと。未知の病であることを差し引いても、年明けからの対応の数々は、はっきり言って下の下だった。今のところ欧米ほど被害が出ていないのは幸いだけれど、これはノムさんが言うところの不思議の勝ち。勝った理由を自分達でも理解していないから、勝利に再現性がない。「次」に備えて気を引き締めるべき現状で、むしろ喉元を過ぎた気になってしまうのはまずい。ただの風邪とか言っている連中が調子に乗って、全てを台無しにしかねない。

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