まだ地裁だけど、面白いことになったな。
テレビの値段が3,000円という時点で、商売する気がないのは明白。NHKという不条理に対して、技術を武器に司法の場でどれだけ戦えるのかという実験の途中経過。一般人がこの判決の恩恵を受けられるようになるまでには、まだまだ解決すべき課題が多い。
何よりもまず、このフィルタを機器に組み込まないとならないとなると、受像機メーカーの対応は不可欠。ぶっちゃけ、国内の大手メーカーがNHKに牙を剝くことはできないだろう。放送機器を作っているメーカーは特に。
地域によって、ブロックすべきevilな帯域が異なるのも厄介だろう。チャンネル割り当てはまるでバラバラなので、引っ越したらNHKが映ってしまうテレビになってしまうのだ。地域毎のカスタムフィルタを組み込まなければならないようでは、商売として成り立つとは思えない。ブロックする帯域をコンフィギュラブルにした上で、リコンフィグを年1回くらいに制限するような仕組みも必要になりそうだ。もちろん、その仕組みも受信できないと言う判例を勝ち取る必要があるだろう。
もう1つ、司法に白黒付けてもらいたい点は、集合住宅の共同アンテナでNHKをブロックしたらどうなるか。フィルタを挟む場所を変えるだけで技術的な新規性はないけど、各戸の住人が物理的にフィルタを取り外すのはまず不可能。そして、受像機側に特別な仕込みも不要となる。たとえ住民は入れ替わったとしてもアンテナは設置しっぱなしなのだから、その地域のチャンネルだけに対応するだけで済む。
単身世帯向けアパートだと、鬱陶しいNHKを門前払いできるというのはセールスポイントになるんじゃないかな。
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