2ヶ月かけてようやくクリアした。以下、盛大なネタバレ感想。
今作は、6つのオーブを集め終えてからウルノーガを倒すところまでが最高に盛り上がった。大樹が落ちた絶望的な状況を、散り散りになった仲間を再集結させながら覆して行き、ようやく全員揃ったと思ったら明かされた、まさかのベロニカの最期。そこから決意を新たに天空魔城に乗り込み、堕ちたホメロスの想いも乗り越えて挑む最終決戦。この流れは本当に素晴らしかった。
言い換えるとその後の話は、蛇足とまでは言わないまでも、正直言って盛り上がりはピークアウトしてしまった。時間を戻して大樹の崩落を回避できてしまったせいで、歴史改変前の絶望的な世界で起こったドラマチックな出来事を、逼迫していない世界で薄くなぞり直してしまった感じ。
そして何より、最後の最後で「ええぇ〜」と思ってしまったのは、セニカによる更なる歴史改変。ローシュの時代まで遡ってセニカがバッドエンドを回避したら、DQ11の話が丸々なかったことになってしまうじゃないか。エンディングのあの感じだと、さらなる歴史改変後の世界がDQ3, 1, 2ってことなんだろうけど、そこまでして繋げなくても良かったんじゃないかなぁ。
過去作の音楽の流用が多かったのも引っかかったところ。DQ8のラプソーン戦のように、ここぞというところで過去の名曲をアレンジしてくるくらいなら盛り上がって良かったのだけれど、DQ11は安直に乱用しすぎた感じ。流石に終盤のフィールドの曲がDQ3そのまんまだったのは萎えた。そのまま音楽は最後までDQ3だったし。ドラクエには中年の懐古コンテンツになって欲しくなかった。
総合的に見れば間違いなく良作だったし、レベルがサクサク上がるのも、あの頃少年だった中年には遊びやすくて良かったのだけれど、う〜ん。惜しい。
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