2016年10月8日土曜日

macOSはARMで動くのか?

MacがIntelからARMに乗り換えるのではないかという噂がちらほら聞こえるけど、これはあり得る話だろうか? 個人的には、既存の製品ラインナップを一気に置き換えるのは難しいと思うけど、部分的にはありだと思う。

さすがにMac Proのような純然たる演算能力を求められる機種は、現時点ではまだIntelに軍配が上がるだろう。ただ、ローエンドからミドルレンジあたりのラップトップなら、ARMでも戦えるのではないだろうか。

ARM版を出して失敗したOSと言うとWindows RTが思い起こされるが、今更言うまでもなくあれはWindowsだから大爆死したのだ。互換性のないWindowsなんて誰が欲しがると思ったんだ? もちろんmacOSだってバイナリ互換性があるに越したことはないけれど、良くも悪くもOSがサードパーティのアプリの機能を取り込み続けたおかげで、ライトユーザなら標準アプリだけでもかなり賄えてしまうし、開発者が使いたいようなオープンソースのツールなら、ほとんどリビルドすれば動くだろう。インラインアセンブラやらintrinsicsやらを駆使してたら、さすがにきついけど。

プロユースのハイエンドモデルではx86を残しつつ下の方からARM化していくというシナリオは、十分に考えられる。POWERからx86への移行期のようにユニバーサルバイナリで対応してもいいし、App Storeがある今なら単純に、その機種に対応したバイナリをダウンロードさせることもできる。そして何より、Xcodeが対応するだけで開発者の金銭的負担はほとんどない。

もっとも、出来るからといってAppleがやるとは限らない。iOS端末のSoC設計を流用できるのが最大のメリットだろうけど、ぷっちゃけ2種類のCPUアーキテクチャをサポートし続けるのは面倒なはず。そこらへんを天秤にかけた上でどんな決断を下すのか、注意深く見守ろう。そして欲しいものが出たら買う。

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