病は気から。この精神論に関しては、まあ半分くらいは正しいのではないかと思う。
極めて当たり前の話だけれど、気の持ちようで治らない病気なんていくらでもある。…と言うか、よほど純然たる気の病でもないかぎり、治療したければ体を治すしかあるまい。癌も脳卒中も食中毒も、気合いで治ったら医者はいらない。
それでも病は気からと言われるのは、なんだかんだで風邪程度なら気の持ちようでどうにかできた経験を、多くの人が共有しているからだろう。実際に自分もそんな経験をしているからこそ、100%時代遅れの精神論とは言い切れなかった。そんな自分が最近感じているのは、肉体的な苦痛が精神状態によって増幅されているのではないかということ。
根本的には肉体を治さないとどうにもならないのだけれど、それでも楽しければ38.5度の熱なんて忘れることができたり、逆にほんの微熱でも嫌な仕事をしていると2倍、いや10倍辛かったり。そもそも、定量化できるような肉体のコンディションと体感ダメージは等価ではないのだろう。
おっさんの肉体は自分が感じている以上に弱っていることが往往にしてあるから、しっかり労われよってことだ。
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