これは対岸の火事ではない。EUの中では最も堅調なドイツですらこうなのだ。ドイツと同様、人口ピラミッドがジェロニモにとどめを刺さんとばかりの日本でも、遠くない未来に同じような決断を強いられるのではなかろうか。
いや、今もなお年金支給年齢を段階的に引き上げながら、大事に至る前に定年引き上げを議論しようとしているドイツと比べたら、ここ日本の方がよっぽど危ないのではなかろうか。下手すると高齢者の票を気にしてろくな手を打てず、どうしようもなく破綻を隠しきれなくなったところでハードランディング、…みたいな冗談が冗談で無くなりそう。
更に厄介なのは、国内株式の買支えに年金を使い込んでしまっていること。支払う金が足りなくなってきたら、高値掴みした株を手放して現金化しないとならなくなる。大きな含み損が確定することで国民からの信頼が大きく損なわれるのもまずいけど、それ以上に足元を見られて買い叩かれる=株価が下がる。…なんてヌルい話では済まず、GPIFが手放す株は強烈に空売りされるんじゃないかな。
逃げて行くリタイヤの夢を捕まえるためには、株にしても先物にしても、きちんと売りも視野に入れておくべきなんだろうな。
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