2016年8月18日木曜日

米「日本の憲法はわしが育てた」

www.jiji.com/jc/article?k=2016081600107

本来なら「でっ?」で済ませる話のはずなんだろうけどなぁ。

まず、アメリカ副大統領の発言自体は明らかに日本向けのものではない。あくまで大統領選というアメリカの内政の一環でライバルを批判するために放った言葉で、それがたまたま一部の日本人に引っ掛かるものだったに過ぎない。ぶっちゃけ、この前の参議院選挙や都知事選挙中の政治家の発言が、世界のどこかの外国人を意図せず不愉快にさせたことだってあるだろう。話題として日本人の耳に届いてないだけで。

そもそも論として、何故アメリカが作った憲法だと駄目なのか? 毎年ライセンス料をふんだくられているから、フリーな代替憲法をフルスクラッチで書き直したい、なんてことはあるまい。誰のアイデアだろうと良いものは良いし悪いものは悪い、それだけの話だろう。それを未だに戦勝国に押し付けられたものだから嫌だとか、負け犬根性をこじらせるにも程がある。祖父や曽祖父の世代の喧嘩だぜ? 何を今更…。

罪を憎んで人を憎まず、なんて簡単に割り切れない気持ちも分からなくはない。が、アラフォーのおっさんである自分は太平洋戦争の当事者でもなんでもない。だから、歴史的な失敗例として余計な感情を挟まずにフラットに見ているし、むしろ若い世代に妙なしがらみを残す方が悪いとも思っている。個人の懐古趣味を否定する気はないけど、人の上に立とうという人間には曇った眼鏡を拭いてもらいたいものだ。

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