散々貶していた7インチタブレットを出したりもしてるけど、MacとiPadのハイブリッド端末を出す気がないのは本当だと思う。
まず、OS XとiOSの融合は、とてもできないだろう。UIこそiOSに寄ってきているOS Xだけど、そもそもOS XとiOSでは求められているものがまるで違う。OS XはiOSより遥かに創造的な作業に使われるものなのだ。ガチガチに制限されたiOSでは、キーボードを付けたところで出来ることが少なすぎる。個人的には、Zsh, Ruby, Vimを使えない環境でものつくりなんて出来る気がしない。
それに、Windowsのあのザマを見たら、デスクトップとタブレットでOSを統一することがいかに無理筋だったかは明白だろう。根本的にユースケースが違うものは、個別に設計した方が良かったのだ。
ただ、Intelの出方次第ではあるけれど、MacのARM化は将来的にはありえない話ではないと思う。高すぎない価格で十分な性能のSocが安定供給されれば、それがx86かARMかは些細なことになるのではなかろうか。ユーザーとしてはXcodeのようなビルド環境さえあれば、もはやバイナリ互換は重要ではない。Appleとしても、iOS用のSoCをMacに流用できればメリットは非常に大きいだろう。
性能面でARMに肉薄されたら、Intelはどう動くだろうか。x86コアのIP売り? ファウンダリ化して他社チップの製造を広く請け負う? しかしまあ、Intelの底力は計り知れないからなぁ。ただの優良企業だったら、NetBurstの失敗でとっくに終わってる。
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