2015年3月29日日曜日

IntelがAlteraを買収?

http://jp.wsj.com/articles/SB12540086375885754248404580545060842594730

ビッグニュースキター!?

この両社の名前を並べられたら、誰もが0.05秒で思いつくのがFPGAを内蔵したx86プロセッサだろう。が、ただ単純に同じダイに詰め込んだだけでは、今現在既にx86とFPGAを組み合わせて使用している、一部の顧客しか喜ばなさそうな気がする。少なくとも、i5とi7の差別化要因にFPGAを使ったりするのは厳しいと思う。

現状のFPGAはニッチな世界でのASICの代役であって、基本的に専用ハードという扱い。様々な仕事を時分割でこなす汎用のx86プロセッサとは対極にある。GPUのような需要がありそうな機能なら、FPGAでカスタムロジックを作るまでもなくSoCに取り込まれていくだろうから、FPGAに残されるのはやっぱり隙間仕事だろう。もちろん、世界中の隙間をかき集めることができれば小さくないからこそFPGAという商売が成り立っているわけだが、やはりx86とは住む世界が違いすぎて、両方欲しがる人が多いとは思えない。

期待したいのはx86とFPGAのより密な協調。SoCに内蔵されることで鈍足の外付けコンフィギュレーションデバイスの呪縛から開放されれば、ガンガン動的にリコンフィグするような使い方も視野に入ってくるだろう。まあ、頑張っても当面はDRAM帯域がネックになってmsオーダーで足踏みするだろうから、コンテキストスイッチの度にリコンフィグできるレベルは、まだまだ遠い夢か。

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