あれだけ値が大ジャンプして、証拠金をはるかに超える金が吹き飛んだら、そりゃ業者もたまらないわな。ガチガチの規制のおかげで助かった国内業者は、金融庁に足を向けて寝られないだろう。
しかしまあ、あれだけ派手な動きをした以上、浅くない傷を負った人は決して少なくないだろう。為替で遊んでいたわけではなくても、低金利だからとスイスフラン建てで住宅ローンを組んでいた人なんか、一夜にして借金が激増したわけで。そんな大借金を取りっぱぐれたら貸し手だって危ない。まだ表面化していないだけで、決算の時期になったら混乱の第2波が来たりするのだろうか?
それにしても、徐々に切り下げたりせず、いきなりハシゴを外したSNBの意図は何なのだろう。正直言って、スイスフランを弄んでいた連中に対する報復に思えてしまう。常識的に考えれば、一国の中央銀行がそんなことをするはずはないのだけれど…。まあ、そんな感情を抜きにしても、どうせ下手に情けをかけても仇で返すであろう連中なら、いっそ見せしめとして血祭りにあげておいた方が、後々戦いやすくなるだろうとは考えたかな。少なくとも今回殺られた人達はドテンする元気もないだろうし、全く損失を被っていない自分ですら、すっかりスイスフランを触る気が失せた。
欧州の問題はギリシャを直接救うか債権者を救うか、いずれにせよ欧州で閉じた問題だろうと甘く見ていたところに、まさかのスイス。しかもまだ、ロシアという先行き不透明な大爆弾もあることだし…。何がどこにどう飛び火するのやら。
0 件のコメント:
コメントを投稿