2013年1月23日水曜日

体罰と脳筋プルーフ

体罰は一種の暴力だ。そして、暴力を振るうのは良くない。したがって、体罰というのは悪いものである。

極めて単純な話だ。本来なら、改めて口にするのも恥ずかしいくらい自明な話だ。ましてや人を導く立場の人間であれば、今更言われるまでもなく、当然のように分かっていて欲しい話だ。なのに何故、未だに「体罰NG」と言わなければならないのだろうか?

与える側から体罰を見ると、

  • 非常に即効性のある対処である
  • 強い立場を利用しているので、反撃のリスクが極めて小さい
  • 何の準備も要らず、思い付いたら即発動できる
と、極めて魅力的である。もう、シューティングゲームのボスが、弱点を一切晒さずに極太レーザーを乱射するようなものだ。

指導する立場にある大半の人間は、その危険性を理解した上で自制しているだろう(し、そう思いたい)。が、あまりに強力且つお手軽であるため、思考で体を制御できないタイプの人間は、つい禁断の武器を使ってしまうのだろう。未だに言わねばならない「体罰NG」という言葉は、そんな我慢の出来ない一部の大人に向けられたものであり、そんな大人は駄目と言われてもやっぱり我慢できないから、結局いつまでも「体罰NG」と言わなければならないのではなかろうか。

全くうんざりな話だけど、それでも「体罰NG」と言い続けて、歪んだマッチョ思想の拡散を少しでも阻まないといけないんだろうなぁ。ああ、うんざりだ。

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