2018年2月27日火曜日

呉越同舟Pay

http://japanese.engadget.com/2018/02/27/3-qr/

目の付け所は悪くないと思う。

まだ「規格統一と連携の方針を固めた」段階でしかないので、実際に始まるのはかなり先の話だろうし、東京オリンピックに間に合わなくても全く驚かない。システムトラブルで最初はみずほだけ使えなかったりしても、まあそんなもんだろうと思うだけだろう。

記事中では、Alipay対策にしては遅いんじゃないかなんて言われてるけど、決して致命的な遅さではないと思う。こと日本に限れば、未だに現金決済が幅を利かせている。言い換えれば、電子決済を広める余地が他国より大きいわけだ。もちろん、今日まで訳もなくイマイチ普及してこなかったはずもなく。現金に勝てなかった理由はいくつかあろう。そんな普及を阻んできた障害のいくつかを解消するポテンシャルが、メガバンク連合の電子決済サービスにはあるのではないだろうか。

何よりもまず「銀行」という後ろ盾の信頼は、日本では絶大だろう。腐ってもメガバンク。日本人からの信用という点においては、ポッと出の外国企業が5年10年かけてもひっくり返せないアドバンテージがある。言うまでもなく、金を扱う上で信用の力は非常に大きい。

銀行口座から銀行口座へ直接金を動かせるのも、銀行ならではの強みだろう。3行がどの程度の深さで連携するのかにもよるけれど、内輪のネットワークで数字を動かすだけで済めば、決済コストをかなり安くできるのではなかろうか。

まあ、失敗する様もそれなりに想像できてしまうんだけどね。船頭多くしてなんとやら、みたいな。色々なしがらみやら何やらで立ち上げまでに高い金がかかって、それを手数料で回収しようしたら高くしたら導入してもらなかった、とか。あと、Japan Payみたいなダサい名前は勘弁な。

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